名牝系

【名牝系】ビワハイジ|産駒6頭が重賞勝利の名繁殖牝馬

ひと昔前のPOGでは大変人気をしていましたね。

産駒6頭が重賞勝ちしたというだけでも凄いのですが、そのうち2頭がG1勝ち。G1を6勝した女傑ブエナビスタもこのビワハイジの産駒。

そんな凄い繁殖牝馬のビワハイジは、現役時代も強いお馬でした。同期には同じく産駒が大活躍のエアグルーヴ、バラ一族でお馴染みのロゼカラーと役者が揃い。

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そんなビワハイジと産駒たちの活躍を記事にまとめます!

ビワハイジ

  • 父:Caerleon
  • 母:アグサン
  • 馬主:ビワ
  • 生産者:早田牧場新冠支場
  • 調教師:浜田光正
  • 主な勝鞍:阪神3歳牝馬S(G1)、札幌3歳S(G3)、京都牝馬特別(G3)

デビューから3連勝で阪神3歳牝馬S(G1)を制します。

緑帽子でハナを切るビワハイジに注目です。一度も先頭を譲ることなくゴール版を駆け抜けました。2着はライバルで同じく繁殖で大活躍のエアグルーヴ。

ビワハイジはスピードを武器に先行して押し切るタイプで、そのスピードは産駒に十分につたわってますね。

 

チューリップ賞(G2)2着からのクラシックの初戦の桜花賞(G1)は体調不良で大敗。

その後、次戦には牝馬ながら日本ダービー(G1)をチョイス。

これもまた大敗。

桜花賞を負けた馬って逆に日本ダービーに挑戦しやすいのかもしれませんね。

このパターンのローテーションは後にウオッカやレッドリヴィエールなどが歩んでいます。

しかもウオッカにいたっては日本ダービーを制覇してしまいますからね!

さて、話は戻ってその後のビワハイジ。

故障や不振でなかなか良い成績を挙げられず。

それでも98年の京都牝馬特別(G3)では同期の桜花賞馬ファイトガリバーやランフォザドリームらを抑えて制しました。

しかし、またしても故障によってこのレースを最後に引退し、繁殖入り。

スピードは一級品なのに足元の弱さから満足いく現役生活を送れませんでしたね。

その悔しさは産駒たちに受け継がれます。同様に足元の弱さも引き継がれたのか、悲劇的な最後を迎える産駒もなかには。。

アドマイヤジャパン(牡)

  • 父:サンデーサイレンス
  • 馬主:近藤利一
  • 生産者:早田牧場新冠支場
  • 調教師:松田博資
  • 主な勝鞍:京成杯(G3)

同馬の同期には三冠馬ディープインパクト。京成杯を勝って賞金も十分にクラシック戦線の三冠レースは皆勤賞。

とはいえ時代が悪かった。名馬ディープインパクトにすべて持っていかれます。

それでも菊花賞ではよく食らい付いたのではないでしょうか。

先行してディープインパクトの2着。

にしてもディープインパクトは強すぎますね。。1週目のスタンド前ではあれだけ引っかかっても関係なしでした。3、4コーナーでの次元の違うスピードは圧巻です。

ディープインパクトに2馬身ちぎられたアドマイヤジャパンも3着を4馬身ちぎってますからね。大したものです。

その後2戦して引退して種牡馬入りするも、繁殖に恵まれずにこれまでに活躍馬を輩出できていません。

アドマイヤオーラ(牡)

  • 父:アグネスタキオン
  • 馬主:近藤利一
  • 生産者:ノーザンファーム
  • 調教師:松田博資
  • 主な勝鞍:弥生賞(G2)、京都記念(G2)、シンザン記念(G3)

シンザン記念と弥生賞を連勝して、いざクラシック戦線へ。皐月賞では一番人気に支持されました。

 

結果は展開が向かず、とても悔しい4着。

そして、4番人気で臨んだ日本ダービーでは3着。

 

勝ったのは女傑ウオッカでした。アドマイヤオーラも頑張っていましたが、ウオッカは強すぎましたね。

その後、G1にまでは手が届きませんでしたが、息長く走って重賞3勝。立派な成績です。

アドマイヤオーラは種牡馬入りしてから2頭の重賞馬を輩出しています。いずれもダート重賞勝ちのクロスクリーガーとノボバカラ。繁殖に恵まれない中で2頭の重賞馬を輩出するのは見事ですね。

クロスクリーガーにいたってはダート7戦のうち5勝、2着1回、3着1回とかなり将来を有望視されていました。

 

強いダート馬が出てきたと思い、ワクワクさせられたものでした。

そんな中での腸炎による急死のニュースは非常に落ち込みましたね。腸炎の原因は輸送によるストレスだったとか。サラブレッドは本当に繊細な動物なんですね。

ちなみにアドマイヤオーラは産駒の重賞初勝利を見届けることなく、故障によって他界してしまいました。

ブエナビスタ(牝)

  • 父:スペシャルウィーク
  • 馬主:サンデーレーシング
  • 生産者:ノーザンファーム
  • 調教師:松田博資
  • 主な勝鞍:阪神ジュベナイルF(G1)、桜花賞(G1)、優駿牝馬(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)、天皇賞(秋)(G1)、ジャパンカップ(G1)、京都記念(G2)、チューリップ賞(G3)

6番目に生まれた牝馬は歴史に残る女傑となりました。ブエナビスタといえば気性がとても大人しかったことで有名です。でもレースとなれば桁違いの末脚で他馬を圧倒。

特に印象に残ったレースといえば、降着になった2010年のジャパンカップ。斜行してローズキングダムの進路を妨害したと言えど、その末脚は強烈でしたね。

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翌年には降着のうっぷんを晴らすかのような快勝でジャパンカップ制覇を成し遂げたのでした。

 

このレースには凱旋門賞馬のデインドリームも参戦していましたね。結果は全く良い所なしでしたが。

そういった世界レベルの馬との対決をドバイなどで繰り広げ、輝かしい成績を残してきたブエナビスタ。

繁殖入りしてからは3世代連続で産駒が勝ち上がるなど安定感を見せています。そろそろ重賞クラスの産駒が出てきてもおかしくないかもしれません。

トーセンレーヴ(牡)

  • 父:ディープインパクト
  • 馬主:島川隆哉
  • 生産者:ノーザンファーム
  • 調教師:池江泰寿
  • 主な勝鞍:エプソムカップ(G3)

明け3歳の2月と同期とは遅れをとりつつもデビュー。

それでも素質の高さからプリンシパルステークスを勝って日本ダービーの舞台へ。

 

5番人気に支持されるも、後の三冠馬オルフェーヴルの9着。

重賞勝ちはエプソムカップのみでしたが、後にマイルチャンピオンシップ(G1)を制するダノンシャークを退けるなど、息長くオープン戦線で活躍。

2017年で現役を引退し、アロースタッドで種牡馬となりました。2018年度の種付け数は18頭と少ないですが、1頭でも活躍馬が出るといいですね。

ジョワドヴィーヴル(牝)

  • 父:ディープインパクト
  • 馬主:サンデーレーシング
  • 生産者:ノーザンファーム
  • 調教師:松田博資
  • 主な勝鞍:阪神ジュベナイルF(G1)

グレード制導入後、初となるデビュー2戦目でのG1制覇をなしとげたのがこの馬。

 

2戦目でこのパフォーマンス。底知れぬレースセンスを感じさせられました。

その後、チューリップ賞(G3)3着のあと、1番人気で挑んだ桜花賞はジェンティルドンナの6着。

レース後には骨折が判明し長期休養を余儀なくされました。

明けて2月の京都記念(G2)で復帰、5月のヴィクトリアマイル(G1)では素晴らしい末脚を見せるなど、徐々に復調の兆しが。

そんな中、調教中の骨折により予後不良となってしまった悲劇の競走馬でした。

この馬の名前の意味は「生きる喜び」ということで、何とも皮肉…

この馬が無事だったらさらにビワハイジの牝系が楽しみになっていたことでしょう。

サングレアル

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 馬主:サンデーレーシング
  • 生産者:ノーザンファーム
  • 調教師:池添学
  • 主な勝鞍:フローラS(G2)

私はこの馬をPOGで指名していました。

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ビワハイジの産駒たちは本当に勝ち上がりがスムーズで、POG向きでしたね。

クラシック参戦率も非常に高いのも特徴です。

この馬も4番人気でオークストライアルのフローラS(G2)を見事に制し、オークスへと駒を進めました。

次走のオークスでは7着と力は全くおよびませんでしたが、この世代はハープスターを中心に強い牝馬がいましたので仕方ありませんね。

その後は泣かず飛ばずの成績でしたが無事に繁殖入りできました。ビワハイジの牝系を広げていって欲しいものです。

まとめ

牝系に注目して競馬を見るのは本当に楽しいです。

自分がPOGで指名していた馬の子供が活躍したりすると本当に胸アツ。

一口馬主でもそんな日が来るのを楽しみにしています。

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