この記事では芝でもダートでもG1・Jpn1を制したいわゆる「変態馬」を紹介していきます。2023年はなんといってもパンサラッサがドバイターフとサウジカップを制して二刀流の変態馬に仲間入りした記念すべき年でしたね。
POGや一口馬主で指名馬や出資馬を選ぶ際はこういった芝・ダートの両方での適性を見込める血統をチョイスするのも戦略の一つです。芝がダメならダートで、という選択肢の幅が増えますからね。
他にも名牝系の記事を書いてますのでよかったらどうぞ。懐かしのあんな馬たちの動画と併せてまとめています。
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この記事で紹介する馬の主な勝鞍一覧
馬名 | G1・Jpn1勝ち |
ホクトベガ(牝) | 93年エリザベス女王杯(芝G1)、96年川崎記念(ダJpn1)、帝王賞(ダJpn1)、南部杯(ダJpn1)、97年川崎記念(ダJpn1) |
イーグルカフェ(牡) | 00年NHKマイルカップ(芝G1)、02年ジャパンカップダート(ダG1) |
クロフネ(牡) | 01年NHKマイルカップ(芝G1)、ジャパンカップダート(ダG1) |
アグネスデジタル(牡) | 00年マイルチャンピオンシップ(芝G1)、01年南部杯(ダJpn1)、天皇賞秋(芝G1)、香港C(芝G1)、02年フェブラリーS(ダG1)、03年安田記念(芝G1) |
アドマイヤドン(牡) | 01年朝日杯FS(芝G1)、02年JBCクラシック(ダJpn1)、03年南部杯(ダJpn1)、JBCクラシック(ダJpn1)、04年フェブラリーS(ダG1)、帝王賞(ダJpn1)、JBCクラシック(ダJpn1) |
ヴィクトワールピサ(牡) | 10年皐月賞(芝G1)、有馬記念(芝G1)、11年ドバイワールドカップ(AWG1) |
モズアスコット(牡) | 18年安田記念(芝G1)、20年フェブラリーS(ダG1) |
パンサラッサ(牡) | 23年ドバイターフ(芝G1)、23年サウジカップ(ダG1) |
いやー勝ち鞍みるだけで変態ですね~w特にアドマイヤドンとかヤバいね(; ・`ω・´)ナン…ダト!?
惜しかったのは2013年の朝日杯(芝G1)を勝ったアジアエクスプレス。翌年のレパードステークス(ダG3)を制し、惜しい所までいったのですが、ダートG1を制覇するところまでは至りませんでした。
そこから長らく芝&ダートG1両制覇の馬は出てなかったので、2020年のフェブラリーステークス(ダG1)でのモズアスコットの勝利は嬉しかったですね!
2023年は大逃げの個性派パンサラッサの躍進には驚かされましたね。
という事で過去に芝のG1とダートのG1・Jpn1を制した先輩変態馬たちに敬意を表して1頭1頭の詳細を紹介していきます!
ホクトベガ(牝)
- 父:ナグルスキー
- 母:タケノファルコン
主な勝ち鞍:93年エリザベス女王杯(芝)、96年川崎記念(ダ)、帝王賞(ダ)、南部杯(ダ)、97年川崎記念(ダ)、その他交流重賞色々w
生年月日 | 1990年3月26日 | 調教師 | 中野隆良(美浦) |
---|---|---|---|
戦績 | 42戦16勝 | 生産者 | 酒井牧場 |
本賞金 | 6億9937.6万 | 馬主 | 金森森商事 |
総賞金 | 8億8216.2万 | 産地 | 浦河町 |
この馬がドバイでお星様になってからもう20年経つのか~。いやー年とったなぁ、俺ww小学校の頃、ちょうどダビスタとかに興味持ち始めた頃に活躍してた馬ですね。
同期のライバルにはベガがいますね。ベガはもう立派な名牝系を確立していますよね。いつか記事にまとめようと思います。
そのベガと戦って制したエリザベス女王杯がこれ。
ゴールの瞬間の実況「ベガはベガでもホクトベガ!」は名実況ですね~(^^)
93年のエリ女以降も芝でそこそこ活躍するのですが、G1までは勝ちきれず。その後、96年からダートに戦場を移して才能が開花。
1月の川崎記念から10月の南部杯まで 怒涛の連勝街道を突き進みます。結局この年は重賞ばかり10戦して8勝ですか。
負けたのはエリ女と有馬記念というからどんだけタフなんだ、、って感じです。昔の馬はほんとたくさん走りますよね~。
明けて97年の川崎記念を3馬身差で圧勝し、待望のドバイワールドカップ遠征!
ここで悲劇は起こりました…。・゚・(ノД`)・゚・。
直線入ったところで故障発生し、転倒。。そのまま帰らぬ馬となってしまいました…
この馬ホクトベガとライバルだったベガの産駒の対決が見たかった・・・残念。。。
ちなみにこのレースで優勝したシングスピールは前年にジャパンカップ(芝G1)を勝っており、この馬も世界レベルの変態馬だったのですね。
その後シングスピールは種牡馬としても成功し、日本ではローエングリン→ロゴタイプと種牡馬が繋がっています。
イーグルカフェ(牡)
- 父:Gulch
- 母:Net Dancer
主な勝ち鞍:00年NHKマイルカップ(芝)、02年ジャパンカップダート(ダ)、七夕賞(芝)、共同通信杯(芝)
生年月日 | 1997年2月10日 | 調教師 | 小島太(美浦) |
---|---|---|---|
戦績 | 46戦5勝 | 生産者 | E.J.HudsonJr.IrrevocableTrust&W.S.Kilroy |
本賞金 | 3億2081.5万 | 馬主 | 西川清 |
総賞金 | 4億8837.2万 | 産地 | 米 |
この頃は正直あまり競馬を見ていませんでしたねw
02年のジャパンカップダートではこの記事で後ほど紹介する1番人気で後輩変態馬アドマイヤドンを下しての優勝だったんですね~。
変態馬対決w面白いですね!
その後は成績振るわず。引退後も種牡馬になるも活躍馬は残せませんでした。
クロフネ(牡)
- 父:French Deputy
- 母:ブルーアヴェニュー
主な勝ち鞍:01年NHKマイルカップ(芝)、ジャパンカップダート(ダ)、毎日杯(芝)、武蔵野S(ダ)
生年月日 | 1998年3月31日 | 調教師 | 松田国英(栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 10戦6勝 | 生産者 | NicholasM.Lotz |
本賞金 | 3億3064.5万 | 馬主 | 金子真人 |
総賞金 | 3億7023.5万 | 産地 | 米 |
この馬の時代は外国産馬ブームでしたね。朝日杯とか仕上がりの早い外国産馬ががっつり持っていく時代でした。
今でこそ、内国産馬と外国産馬の力の差は無くなりましたが、当時は脅威的な強さに驚いてしまった記憶があります。
本馬もその1頭で、めーーーーーーーーーーーーちゃめちゃ強かった。
特に天皇賞秋への出走が叶わず翌年のドバイ遠征を見据えて始めてダート戦に出走した武蔵野Sでのパフォーマンスはヤバかったでした。
衝撃の9馬身差圧勝!!2着にはあの変態先輩イーグルカフェww
この衝撃は凄かったですね。勢いそのままに続くJCダートも7馬身差圧勝!
第3コーナーでもう誰もついて行けないという圧巻の走りですww
ォォオオー!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ オオォォー!!
これはドバイ制覇もあるぞ!!と期待を膨らませてのもつかの間、この年の年末に屈腱炎で引退。めちゃめちゃテンションが落ちました。。
強い競走馬もなかなか順調には行かないものなんですねぇ。
ちなみに、この年そもそもクロフネは天皇賞秋(芝G1)を目指していたのですが、順調にいかず、あきらめてダート戦線に殴り込むことになったのです。
その経緯に変態のアグネスデジタル先輩が絡んでいて面白いです。
以下、Wikipediaより
夏の休養を経ての秋シーズンは、これも当年より外国産馬に2頭の出走枠が設けられた天皇賞(秋)を目標に、9月の神戸新聞杯から復帰。鞍上は蛯名正義が務めた。ここではダービー2着のダンツフレームと再戦することになったが、当日の1番人気は札幌記念でジャングルポケットを破っていた外国産馬エアエミネムに譲った[18]。レースではスタートで躓いて後手を踏み、道中もスローペースを堪えきれず蛯名との折り合いを欠いた[18]。最後の直線では鋭く追い込んだものの、勝ったエアエミネム、さらにサンライズペガサスも捉えきれず3着と敗れた[18]。松田は「馬が気負いすぎて出遅れてしまった。本当なら馬群の外目を先行するはずだったので、差す競馬は予定外だった。それでも終いの脚は良かったし、天皇賞に向けて収穫はあったと思う」と語った[19]。
その後は天皇賞出走を予定していたが、2頭の外国産馬枠に対して獲得賞金額でクロフネを上回る年長馬のメイショウドトウとアグネスデジタルが優先権をもったことから、出走することができなくなった。2頭のうちアグネスデジタルは直前になって急遽出走を決めたもので、クロフネへの期待を摘まれた一部ファンからはアグネスデジタル陣営への非難の声が上げられた[20]。松田も「『まさか』が正直な気持ちだった」と振り返っているが、この時点で翌年の予定にダートGI競走・フェブラリーステークスが入っていたことから、これを機会に一度ダートを走らせようと、天皇賞前日に行われるGIII・武蔵野ステークスに出走することになった。
この時は天皇賞秋で当時無双していたテイエムオペラーとそのライバルメイショウドトウと新鋭クロフネの対決が見られる!と胸躍らせていたさ中の出来事でした。
たしか、「アグネスデジタルなんて勝てるわけねぇだろ。。空気読めや~!!」って心底思った記憶がありますねw
それが変態先輩アグネスデジタルがオペラオーとドトウをおさえて勝っちゃうんですからね、競馬ってほんと面白いですね(^^)
そんなオペラオーも先日急逝しましたね。冥福を心より祈ります。。
アグネスデジタル(牡)
- 父:Crafty Prospector
- 母:Chancey Squaw
主な勝ち鞍:00年マイルチャンピオンシップ(芝)、01年南部杯(ダ)、天皇賞秋(芝)、香港C(芝)、02年フェブラリーS(ダ)、03年安田記念(芝)、ユニコーンステークス(ダ)等
生年月日 | 1997年5月15日 | 調教師 | 白井寿昭(栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 32戦12勝 | 生産者 | CatesbyW.Clay&PeterJ.Callahan |
本賞金 | 6億4374.9万 | 馬主 | 渡辺孝男 |
総賞金 | 7億3092.5万 | 産地 | 米 |
さて、前述のクロフネのパートでも出てきたご存知アグネスデジタル先輩ですね。その話題となった天皇賞を見てみましょう!
最期の直線、メイショウドトウを余裕でかわすオペラオーのそのはるか大外でしれーっと伸びて来ててそのまま優勝しちゃう画に笑いが出てしまいます( ´,_ゝ`)クックック
ちなみにデジタルパイセン、この天皇賞秋までにG1含む5つのダート重賞と マイルチャンピオンシップ(芝G1)を制しているという十分な変態っぷりを発揮していたのです。
この後もデジタルパイセンは変態的に大活躍!勢いそのままに同年の海外芝G1香港カップを制覇、翌年もダートG1フェブラリーS、その翌年にも芝G1安田記念を制覇してしまうんです。
もう変態なんて言うと怒られるレベルの名馬ですよね。デジタルパイセンごめんなさい(´∀`*)ノシ
南部杯(ダ)・天皇賞秋(芝)・香港カップ(芝)・フェブラリーステークス(ダ)というダート・芝混合のG1を4連勝するというこんな変態的な馬は今後現れないかもしれませんΣ(゚∀゚ノ)マタイッチャッタww
種牡馬としても地味に活躍しておりまして、ヤマニンキングリーやカゼノコなどを輩出してます。ちなみに、ヤマニンキングリーも芝とダート両方の重賞を制覇しているプチ変態馬です((´∀`))ケラケラ
クロフネしかり、親も変態なら子も変態が多いですね。私の子供たちは大丈夫かな…(;゚д゚)ゴクリ…
アドマイヤドン(牡)
- 父:サンデーサイレンス
- 母:ベガ
主な勝ち鞍:01年朝日杯FS(芝)、02年JBCクラシック(ダ)、03年南部杯(ダ)、JBCクラシック(ダ)、04年フェブラリーS(ダ)、帝王賞(ダ)、JBCクラシック(ダ)
生年月日 | 1999年5月17日 | 調教師 | 松田博資(栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 25戦10勝 | 生産者 | ノーザンファーム |
本賞金 | 6億6343.9万 | 馬主 | 近藤利一 |
総賞金 | 8億6780.8万 | 産地 | 早来町 |
この馬は変態の先輩ホクトベガのライバルであったベガの産駒ですね。血の織り成すドラマのようなものを感じますね。
デビュー戦はダートで勝って以来、朝日杯FS(G1)を制覇を経て3歳クラシック戦線を皆勤で終えます。クラシック最高位はヒシミラクルの勝った菊花賞で4着でした。
その菊花賞から中1週で挑戦したJBCクラシックで初のダートG1制覇。JBCクラシックはその後3連覇という偉業を達成します。
最初に制覇したときのJBCクラシック。強いですねー。好位から抜け出して完勝!他の馬にはまったくチャンスなかったですね。
この馬は02年から3年連続でジャパンカップダートに参戦するのですが、3着・2着・2着となぜかJCダートには縁のなかったある意味で面白い戦績を残しました。
母のベガは本馬以外にもアドマイヤベガ・アドマイヤボス・キャプテンベガ等たくさんの活躍馬を輩出しました。
さらには最後の産駒となったヒストリックスターはあの女傑ハープスターの母、すなわちベガの孫ですね。
アドマイヤドンは種牡馬となってからは目立った活躍馬は出せていませんが、牝系は今後、ハープスターが活躍馬を出してくるかも知れません。
ヴィクトワールピサ(牡)
- 父:ネオユニヴァース
- 母:ホワイトウォーターアフェア
主な勝ち鞍:10年皐月賞(芝)、有馬記念(芝)、11年ドバイワールドカップ(AW)
生年月日 | 2007年3月31日 | 調教師 | 角居勝彦(栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 15戦8勝 | 生産者 | 社台ファーム |
本賞金 | 4億8640.2万 | 馬主 | 市川義美 |
総賞金 | 5億9595.4万 | 産地 | 千歳市 |
この馬もオマケとして書かせてくださいww この馬の勝ったドバイワールドカップは厳密に言うとダートではありません。が、芝でもありませんので、含めさせていただきました。
AWとはAll Weatherの略で、全天候適応型馬場と言って一時期ドバイでブームになった馬場です。芝適性の馬でもダート適性の馬でも走れる馬場として注目を浴びてましたね!
ダート馬と芝馬が対決できるのか!!!ってな感じで。最近のドバイはまたダートに戻ったようですね。
この馬の最初のG1制覇は10年皐月賞。最期の直線、岩田騎手の踊るような騎乗が印象的ですねw
この年のクラシックはローズキングダム・エイシンフラッシュとともに3強の一角でした。
なんといってもこの馬は日本馬初のドバイワールドカップ制覇ですからね。あれはマジで泣きました。。2011年の東日本大震災直後でした。
終始トランセンドが中継車のカメラを見ているのが可愛いですね。これで折り合いたついた面もあるのではないでしょうかw
向こう場面でのデムーロ騎手によるまくりは2017年の日本ダービーのレイデオロのようですね。
勝利後のインタビューはめっちゃデムーロ騎手泣いてます。これは本当に感動的だった。
モズアスコット(牡)
- 父:Frankel
- 母:India
主な勝鞍:18年安田記念(芝G1)、20年フェブラリーS(ダG1)
生年月日 | 2014年3月31日 | 調教師 | 矢作芳人 (栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 26戦7勝 | 生産者 | Summer Wind Farm |
本賞金 | 馬主 | キャピタル・システム | |
総賞金 | 産地 | 米 |
先に紹介したヴィクトワールピサ先輩と同じ誕生日。2020年のフェブラリーステークスを見事に制して変態馬の称号をついに手に入れました。
デビューは2017年、3歳の6月と遅めで、勝ち上がりに3戦を要した遅咲きの馬。未勝利勝ちから4連勝で臨んだ初重賞は2017年末の阪神カップ(芝G2)。1番人気に推されるも、4着に惨敗。続く阪急杯(芝G3)、マイラーズカップ(芝G2)と1番人気・2番人気で共に2着と勝ちきれない競馬がしばらく続きます。
そんな中で2018年の安田記念(芝G1)では9番人気と伏兵扱いをあざ笑うかのように優勝。ついに才能が開花した瞬間でしたね。
先に抜け出したアエロリットを上がり最速33.3秒の脚で差し切った末脚は見事な切れ味でしたね。
そんな瞬発力が2020年のフェブラリーS(ダG1)でも繰り出されました。
本当に強い競馬でしたね!スタートから昨年の覇者インティの行き脚が付かず、混沌とした道中。中団イン寄りで落ち着いたリズムで4コーナーを回ったモズアスコット。うまく抜け出してからはグングン加速。他馬を全く寄せ付けない見事な競馬でした!
これは変態馬界隈のスター誕生の予感!?
次走は4月頭の豪州のドンカスターマイル(芝G1)を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で遠征はなくなりました。
フェブラリーステークス以降は国内で5戦して勝ち星を挙げられずに引退となってしまいました。
パンサラッサ(牡)
- 父:ロードカナロア
- 母:ミスペンバリー
主な勝鞍:23年ドバイターフ(芝G1)、23年サウジカップ(ダG1)
生年月日 | 2017年3月1日 | 調教師 | 矢作芳人 (栗東) |
---|---|---|---|
戦績 | 27戦7勝 | 生産者 | 木村秀則 |
本賞金 | 馬主 | 広尾レース | |
総賞金 | 18億4466.3万円 | 産地 | 新ひだか町 |
2019年のデビュー戦は芝の1600mで6着、このときの勝ち馬がのちに関屋記念を制しG1戦線でも大活躍するロータスランドでした。
勝ち上がりに3戦を要したパンサラッサは、クラシック戦線には参戦できず。2021年春までは惜しいレースがつづき、いまいち波に乗れません。
覚醒したのは2021年の秋のオクトーバーステークスからでした。何がなんでもハナを切るスタイルで一気に頭角をあらわします。次走の福島記念(G3)を逃げ切り、暮れの有馬記念にも参戦。
明けて2022年は中山記念(G2)から一気にスターダムに駆け上がります。
1000mを57.6秒で通過し、せりかけてきたトーラスジェミニはたまらずズルズル後退していく一方でパンサラッサは最後までセーフティリードを保って逃げ切りがち。
そしてドバイに遠征し、ドバイターフ(G1)でロードノースと死闘を演じます。
結果はロードノースと同着で1着。初のG1制覇がドバイ国際競走という偉業を成し遂げました。
その後、札幌記念(G2)や天皇賞・秋(G1)ともに2着など芝のレースを転戦し、2023年は世界最高賞金レースであるサウジカップ(G1)へとダートへ挑戦します。
最内枠から得意のスタートダッシュでハナを奪ったパンサラッサは、最後は前年のドバイワールドカップ(G1) 覇者カントリーグラマーの追撃を1/2馬身凌いで1着でゴール。
みごとに1着賞金1000万ドル(約14億円)をゲットしましたね。
その後、ドバイワールドカップ(G1)ではウシュバテソーロの10着、芝に戻してジャパンカップ(G1)ではイクイノックスの12着を最後に引退しました。
最終的にパンサラッサは18億4466万円万円の賞金を獲得し、イクイノックス(22億154万円)、アーモンドアイ(19億1526万円)、キタサンブラック(18億7684万円)に次ぐ歴代4位の獲得賞金となりました。
パンサラッサの一口価格は2.5万円で一口あたり賞金が94.5万円ということで、超馬主孝行な馬でしたね。
まとめ
最多G1勝利などの記録も良いですが、こういった記憶に残る渋い馬がもっと出てきて欲しいですね!
他にも記憶に残っている馬について、こちらの記事にまとめています。
よかったらどうぞ!
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