クラシックが近づくたびに思い出します。
今でこそダービー5勝の武豊騎手もなかなかダービーを勝てない時期がありました。
スペシャルウィークでダービー初制覇を成し遂げた武豊騎手は、翌年にアドマイヤベガで史上初のダービー2連覇を成し遂げます。
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アドマイヤベガの母馬ベガも武豊のお手馬でしたね。
ベガは現役時代も相当な成績を残していますが、繁殖に上がってからも凄かった。
何せデビューした産駒の重賞制覇率は驚異の60%!
ということで、ベガとその産駒たちを記事にまとめます。
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ベガ
- 母:アンティックヴァリュー
- 父:トニービン
- 生産者:社台ファーム
- 厩舎:松田博資 (栗東)
- 主な勝鞍:桜花賞(G1)、優駿牝馬(G1)
この馬は「内向」といって好ましくないとされる脚の形状をしていたのは有名な話です。
そんなハンディを跳ね返して牝馬2冠を達成しています。
年明けデビューからの4戦目でのG1制覇となりました。
オークスも横綱相撲で優勝。
史上2頭目の牝馬3冠達成の期待が膨らんだものでした。
結局、3冠目のエリザベス女王杯はホクトベガに奪われ、その後不振に。
ホクトベガは芝とダート両方のG1を制覇した稀な名馬。
そして悲劇的な最後をむかえた悲しい馬でもあります。
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ベガはその後1勝もできず、そのまま引退となりました。
それでも繁殖入りしてからは産駒が大活躍。
アドマイヤベガ
- 父:サンデーサイレンス
- 生産者:ノーザンファーム
- 厩舎:橋田満(栗東)
- 主な勝鞍:東京優駿(G1)、京都新聞杯(G2)、ラジオたんぱ杯3歳S(G3)
この馬も母親ゆずりで脚の形状が「内向」でした。
デビュー戦こそ圧勝するも、斜行により4着降着。それでも順調にクラシックに駒を進めます。
テイエムオペラオー、ナリタトップロードとアドマイヤベガの3強対決は見ものでしたね。
1冠目の皐月賞。
なかなか体調が整わなかったなどで、テイエムオペラオーの6着に終わります。
それでもダービーではリベンジに成功します。
スタート後、後方へと下げていく白帽子。
キズナのダービーにそっくりな勝ち方ですね。
このとき武豊騎手は前年にスペシャルウィークでダービーを制しています。
落ち着いて乗れていたんですね。
五分で出たスタートで後方にあえて下げるのは勇気がいりますもんね。
ダービー後のアドマイヤベガは京都新聞杯(G2)を制して菊花賞に本命として乗り込むも6着。
そして故障が判明しそのまま引退となりました。
種牡馬となって4世代の産駒を残して早世したアドマイヤベガ。
4世代しか産駒を残せなかったものの、活躍馬を多く残し、早世が本当に悔やまれましたね。
アドマイヤボス
- 父:サンデーサイレンス
- 生産者:ノーザンファーム
- 厩舎:橋田満(栗東)
- 主な勝鞍:セントライト記念(G2)
脚部不安を抱えた本馬はデビューが遅くなります。
日本ダービーも終わった夏にデビュー。
それでもデビュー勝ちから惜敗を挟んだ3戦目、セントライト記念(G2)を制覇。
3コーナーからの進出具合は強さを感じさせますね。
直線では少しスタンド側に物見をしつつも鞍上の右ムチに反応して鋭い伸び脚で勝利。
これは菊花賞へと駒を進めるかと思いきや、 次走はまさかのアルゼンチン共和国杯(G2)でしたね。
結局セントライト記念以降は勝ち星を挙げられず。
兄たちと同様に故障によって引退となってしまいました。
アドマイヤドン
この馬の詳細&活躍ぶりはこちらの記事をご覧ください。
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近年稀にみる個性的な競走馬です。
キャプテンベガ
- 父:サンデーサイレンス
- 生産者:ノーザンファーム
- 厩舎:松田博資 (栗東)
- 主な勝鞍:関ケ原S(1600万)
お兄さんたちに比べると、見劣りする実績。
それでも重賞で3着が3回、故障になやまされることもなく息長くオープンで活躍をしたのでした。
早世したアドマイヤベガと同じ配合なこともあり、種牡馬になっていたら面白かったかもですね。
ヒストリックスター
- 父:ファルブラヴ
この馬はデビューはできませんでした。
が、産駒があのハープスターです。
ご存知ハープスターは超絶能力の高い牝馬でしたね。
後方一気という極端な脚質からG1勝ちは桜花賞のみでしたが、牝馬ながら凱旋門賞に挑戦したり、あのゴールドシップを札幌記念(G2)で完封したりと男勝りなレースぶりで大活躍した女傑でした。
そんな彼女が引退して無事に繁殖にあがったことで、ベガの牝系が後世に繋がってくれて本当に嬉しいです。
ハープスター産駒から活躍馬がでることを楽しみにしています。
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