大企業あるある

【体験談】コミュニケーションコストを肌で感じた話

コミュニケーションコスト

コミュニケーションコストを語る時は、それが人由来の話なのか、組織由来の話なのかを切り分けて語る必要があります。

今回はそんなコミュニケーションコストを生で味わった話。

組織に起因してコミュニケーションが発生しているなぁと実感したり、私自信がコミュニケーションコストを生み出していると痛感した話です。

コミュニケーションコストとは

ざっくり言うと、物事を進めるために個人や組織と調整や合意形成するのに掛かる時間や労力そのもののことです。

時間や労力が余計に掛かると、売上機会損失や人件費増加につながります。

すなわち、時間や労力が掛かってしまうこと自体をコミュニケーションコストと呼びます。

人に由来するコミュニケーションコスト

これは人と人の情報格差によって引き起こされます。

例として、新入社員におけるコミュニケーションコストを見てみると分かりやすいです。

新卒の新入社員と中途の新入社員を比べた場合、新卒の方がコミュニケーションコストが掛かると言われています。

なぜなら彼らは業界の事だけでなく、社会人としての常識やマナーも学ばなければならないからです。

そのためには先輩社員や外部の講師にトレーニングをしてもらう必要があります。

一方で中途の新入社員はそのあたりの基礎がバッチリな上に、営業であれば営業知識やスキル・マーケターであればマーケティング知識やスキルを備えています。

この場合、一緒にビジネスを進める上でコミュニケーションコストが掛かるのはどちらでしょうか?

答えは明白ですよね。

新卒の新入社員の方がコミュニケーションコストが掛かるのは当然です。

他にも職種が違う人同士、部署が違う人同士、考え方が違う人同士の情報や価値観の差によって至るところに大なり小なりのコミュニケーションコストが日々生まれています。

こういったケースは人と人との間にそれぞれの状況に起因する情報の非対照が生じるケースです。

組織に由来するコミュニケーションコスト

大企業になればなるほど組織由来のコミュニケーションコストは大きくなります。

例えばマーケターであれば、企画したことを形にするまでにいくつもの部署の人と調整をしなくてはなりません。

さらに大企業ともなれば、何人もの上司に対して決裁を取り付けないといけません。

今日思い付いたことを形にして世に送り出すまでに1年以上掛かることなどザラです。

組織に由来するコミュニケーションコストと人に由来するコミュニケーションコストほ必ず併発します。

このように大企業になればなるほど関わる人も組織の階層も多くなります。

コミュニケーションコストは雪だるま式に増えていくのです。

コミュニケーションコストを感じた体験談

紙に捺印する文化がもたらすコミュニケーションコスト

これは組織に起因するコミュニケーションコストに分類されます。

新卒で入社した日本系大企業の印刷会社は何をやるにしても全てが紙の文化でした。

経費の申請も紙で出して領収書を貼り付けて、上司の捺印をもらってから経理へと持っていきます。

営業はかなりの枚数の経費申請をしますので、それに割かれる時間もかなりの時間でした。

しかし、当時はそれが常識でオンラインシステムがあることなど知りません。

転職して外資系企業に移ってから便利なオンライン申請システムを知り、これまで掛かっていたコミュニケーションコストに気付きました。

グローバルのマーケティングチームとの仕事で発生するコミュニケーションコスト

これも組織に起因するコミュニケーションコストです。

外資系企業はしばしばグローバルの方針転換の煽りを受けます。

私がリードしていたウェブサイトがあったのですが、有り難いことに集客も順調で、このまま運用を続ければ楽に集客を続けられるという効率的なサイクルを作れていました。

ところがある日突然、グローバルからの一方的な方針転換の煽りを受けて、リニューアルをしなくてはならなくなくなったのです。

顧客目線で見ると全く意味の無いリニューアルです。

それでも、全リージョンでトンマナを統一し、共通のフォーマットにしなければのらなくなったのです。

やっとの思いで作った効率の良い運用を壊し、またイチから生みの苦しみを味わわなければならないのか‥そんな理不尽はない!

必死に抗いましたが、社内政治もありやむを得ず従うことに。

これは堪えましたね。

抗う労力と時間はかなりのコミュニケーションコストでしたし、これから待っているウェブサイトリニューアルにかかる時間と労力もかなりのコミュニケーションコストでしょう。

結局は2度目の転職したのでウェブサイトリニューアルを私がリードすることはなかったのですが。

話の通じない人と仕事をすることで発生するコミュニケーションコスト

上記のウェブサイトの事例をグローバル側の担当者目線で見てみると、私がコミュニケーションコストを増やしている張本人です。

このジャパニーズは何故こんなに反対するんだ?

全世界でウェブサイトが共通パッケージになり、世界観が統一されるというのに。

まさにめんどくさいヤツと思われていたに違いありません。

さらに、私の英語は流暢ではありません。

グローバルの担当者とのミーティングは大体が電話ミーティングです。

下手くそな英語でさらに聞こえにくい電話ミーティングとなると、スピード感も出ないし、伝わる情報量も落ちます。

これもコミュニケーションコストなのでした。

まとめ

言い換えると、コミュニケーションコストを払っても成り立つ組織というのは、かなり余裕のある強いビジネスモデルを持っているとも言えます。

社員はある意味では、こんな強いビジネスを作ってくれた先人に感謝しなくてはなりません。

逆にスタートアップのようなまだまだ発展途上の企業は、明日の食いぶちをいかに稼ぐかといった状況です。

余裕がないからコミュニケーションコストを払っていられない、なので意思決定がスピーディーなのです。

なのでスキルをすでに持った即戦力を採用しますし、文化に合ったマインドを持った人を採用することでコミュニケーションコストを落とすのです。

大企業でコミュニケーションコストにまみれてフラストレーションを感じている人は、スタートアップやベンチャーと呼ばれる企業の話を聞いてみると良いでしょう。

自分の求めている環境がそこにはあるかもしれません。

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